第1回 プレ“子育ての科学”(獣医学)開催報告

12月20日に開催された、第1回プレ「子育ての科学」のイベントレポートをお届け致します!

今回は、麻布大学大学院のおかべしょうた氏を講師にお迎えして、「動物の仔育てから学べること」というテーマでお話をしていただきました。
本イベントは、少人数で行うことにしているため、テーブルを囲んで和気あいあいとした雰囲気で会が始まりました。そして、お母さんたちの他に、1歳未満のかわいい3人の赤ちゃんが参加してくれました。

すべての哺乳類は子育てをしますが、人間の子育てが科学の対象となったのは約70年ほど前からのことでした。それまでは、子育て行動のもつ意味についての考察はあまり進んでおらず、清潔栄養などが子どもの発達に最も重要な要素だと考えられていたそうです。

第二次世界大戦以降、母性や母仔間のコミュニケーションに対する関心・必要性が高まり、色々な動物を対象にした調査が行われています。そこで今回は、マウスやラットを用いた、母性・養育行動に関する先行研究をいくつか紹介していただきました。実際に、里子操作によるラットの母性の研究や、内分泌ホルモンの濃度変化による養育行動の変化などを通じて、一言に母性と言っても様々な要因が複雑に絡み合って成立していることを学びました。

今回は、質疑応答と意見交換の時間を多く確保したため、普段馴染みの少ない分野の話題でも理解を深めることが出来ました。

さらに、参加者の方々の質問をきっかけに、「愛着ってどんな種類があるのだろう?」「母性愛と父性愛の関連性を示した研究はなぜ少ないのだろう?」等の派生した新たな疑問が見つかり、講師の方を含めた参加者全員で共有することが出来ました。

1つの答えを探すのではなく、立場や経験の違いを活かし、様々な角度から可能性を模索してみることはとても刺激的でした。
今後も、より多くの方と様々なテーマで子育てについて考えていきたいと思います。年明けにも企画がいくつかあるので、よろしければご参加ください。

おかべ先生、参加してくださった皆さん、ありがとうございました。
(Peek project 高梨)