第5回 子育ての科学(天文学)開催報告

2014年5月17日(土)に開催された、子育ての科学のイベントレポートをお送りします!

今回は、天文の分野から平松正顕先生をお招きして、「宇宙の話から、子育てを考えてみよう」というテーマでお話をしていただきました。参加者は大人と子ども合わせて30名弱でした。

まずは、先生の研究分野(星の誕生)の紹介です。星の赤ちゃんは、ガスを噴出しており、そのガスが自然と発している電波を望遠鏡(電波望遠鏡)で観測しているそうです。これにより、宇宙の様々な環境で、どの様な星が誕生しているのかを調査されています。ちなみに、星が赤ちゃんである期間は、数千万年といわれているそうですが、これを人間の一生(100歳として)に置き換えると僅か8時間程度だそうです。

そして、観測に使用される電波望遠鏡の中でも、先生はチリのアルマ望遠鏡のプロジェクトに携わってこられてきました。この望遠鏡は、チリのアタカマ砂漠(標高5000m!)に設置されていて、その巨大なアンテナを使って精度の高い観測が出来るそうです。

後半は、宇宙シミュレーションソフト「Mitaka」を使って、いよいよ地球を飛び出しました!地球、太陽、惑星、銀河、星、、、と説明を受けながら遠ざかり、最終的に宇宙の果てまで辿りつきました。すると、宇宙の果てには不自然に暗い空間が。実は、世界中の技術をもってしても、宇宙には未だに未知の世界が広がっているそうです。その後、参加者の方々から「星はなぜたくさんあるの?」「星が死ぬところを生きている間に見られますか?」等たくさんの質問をいただき、Mitakaを使って丁寧に説明していただきました。

参加者の方からは、「実際の研究者の方の話を聞くことが出来て、リアルで良かった」「シミュレーションソフトのおかげで分かりやすかった。子どもが大きくなったら一緒に見たいです」等の感想をいただきました。

天文学と子育て?!と思われた方も多かったかと思いますが、先生のおっしゃっていた「固定概念にとらわれていると、見えるはずのものが見えなくなる」等、様々な概念が子育てにも参考になりそうでした。
平松先生、ありがとうございました!

講師プロフィール 平松正顕(ひらまつまさあき)
国立天文台チリ観測所助教・教育広報主任。博士(理学)。 研究テーマは星の誕生。太陽のような星がどのようなプロセスで誕生してくるかを、望遠鏡による観測をもとに研究している。またチリに完成したアルマ望遠鏡の広報担当として、科学館や学校などさまざまな場所で講演活動を行っている。